農業知識

肥料の必要性

自然界の物質循環について

自然の植物

植物を栽培するにあたって、栄養源として肥料を必要とします。
自然の中にある植物と比較し、肥料の重要性をご案内させて頂きます。

私たちが手を加えずとも、植物は環境にあった場所で生育していますが、それが成り立っているのは【物質循環】によって必要の養分が供給されているからです。

養分の物質循環

水や養分、日光や二酸化炭素を吸収し生育されます。その生育過程として養分の物質循環は非常に重要です。
落ち葉や枯れ枝、動物の死骸やフンなどが土中の微生物によって分解され、植物に必要な栄養分となります。

植物の枯れ葉から、植物のなっていた実を食べた動物が、このように植物へと循環を繰り返していくのです。

栽培植物に必要な栄養

栽培植物

自然の中での物質循環は、私たちが行っている植物栽培には必ずしも機能されるわけではありません。
落ち葉や枯れ枝は取り除き、実も動物ではなく私たち人間が収穫します。
自然界の物質循環に比べてしまうと、管理された環境下では養分の物質循環が機能しづらくなってしまうのです。

必要な栄養素

近年の野菜や果物は品種改良がされ、大きく、美しく、収穫量は多くなど、自然界の植物と比べるとより多くの栄養分が必要とされています。

それを補うため、私たちが土の外から栄養分を与えるための肥料が必要不可欠となっているのです。

油かす


油かすとは

油かす肥料とは有機質肥料とされており、タネや大豆といった油を絞った残りかすのことを指します。

油かすは使い方がとても簡単で、使用すると栄養吸収しやすいふかふかの土に改善することができます。
一般的な肥料とは異なり、油かすは植物に与えるのではなく、土中の微生物に与えるもので、微生物の食事のようなものです。

生み出す栄養素

微生物が油かすを分解するのにゆっくり時間がかかるのですが、その分長期間蓄積された栄養分は多く、中でも植物の成長に重要視されている、植物の三大栄養素の窒素(N)・カリウム(K)・リン(P)を多く含み、植物は根から栄養を吸収し健やかに育っていきます。

即効性の高い化成肥料とは異なり、油かすを代表とする有機肥料は基本的に緩効性のものが多く、じわじわと効果が出てくるものがほとんどです。
一般的に、元肥料や追肥として使用されています。

栽培植物の栄養源としての肥料


三大栄養素の以外にも、植物の成長に必要な16の必須元素があり
油かすはこの16必須元素を補う有機肥料としても非常に効果的でもあります。
土壌改善の効果が高く、土中の微生物を増やし土壌を活性化させ、その働きにより微量元素などの必須元素を植物に与えることができるのです。

油かすは無農薬栽培を可能にし、最も重要な有機農業の肥料とされています。

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